タキオニッシュホールディングス株式会社

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2025年9月1日 | 最新情報

タキオ快道五十三次vol.4 テクノスルガ・ラボを知ってみる


株式会社テクノスルガ・ラボ

ガタンゴトン…ガタンゴトン…

さて、中の人は今どこに向かっているでしょうかー(*’▽’)

実は、静岡県に会社を構える株式会社テクノスルガ・ラボに向かっていまーす!

テクノスルガ・ラボは微生物試験を得意としている会社で、タキオニッシュグループの中では少し特徴的かも知れません。

今回は、株式会社テクノスルガ・ラボ社長の望月さんにお話しを聞きますよー。

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中の人:望月さん、こんにちは。本日はよろしくお願いします。

望月さん:はい、こんにちは。遠路はるばるようこそ。よろしくお願いします。

中の人:新幹線だと意外とあっという間でした。迷わず来られて良かったです。

それはそうと望月さん、このビルの入り口の看板には株式会社テクノスルガ・ラボ(以下、テクノスルガ・ラボ)以外の会社名もありました。複数の会社が一緒に仕事をしているのですか?

望月さん:いえいえ、一緒に仕事をしているわけではないですよ。このビルはタキオニッシュホールディングスがオーナーで、タキオニッシュグループの事業会社が複数入っています

中の人:それで看板にタキオニッシュの名前も入っているのですね。

望月さん:はい、1階は海洋エンジニアリング静岡営業所、2階はソニック静岡工場、3階がテクノスルガ・ラボ、4階が共有スペースになっています。この施設の管理やグループ会社への連絡事項などは、テクノスルガ・ラボのメンバーが頑張ってくれていますよ。

*****

◆テクノスルガ・ラボのはじまり◆

中の人:それでは、テクノスルガ・ラボについて教えてください。

望月さん:はい。まずはテクノスルガ・ラボの歴史からお話ししましょう。実はかなり面白い流れがあります。

中の人:聞かせてください!

望月さん:テクノスルガ・ラボの前身はタキオニッシュグループではなく、別の会社に所属していました。その時に環境関連の新規事業立ち上げプロジェクトが始まったんですね。そこでちょうど米国の微生物を用いた土壌修復技術導入を模索していた矢先に、微生物同定サービスや微生物の保存をしている英国NCIMBが日本進出を模索しているとの情報が入りました。市場調査の結果、民間で微生物同定サービスをしている企業がないことから、“是非私たちが!”ということで手を挙げて、英国からの技術導入をして新会社 NCIMB Japanを設立、新規ビジネスをスタートしました。

中の人:始まりがタキオニッシュグループではなかったことを初めて知りました。

望月さん:微生物試験のサービスが始まってからは、株式会社テクノスルガの社名で活動していました。そして前所属会社の環境分析事業部をさらに統合させ、テクノスルガの分析事業部門を独立させて、今のテクノスルガ・ラボが設立されました。その後、株式会社テクノスルガの新事業開発部門をタキオニッシュホールディングスとして改組しています。

中の人:テクノスルガ・ラボは、タキオニッシュホールディングスの始まりに深い関りがあるのですね。

望月さん:そこを起点として、今では生体や環境など様々な分野の微生物試験・解析まで活動の幅を広げてきました。

中の人:以前、テクノスルガ・ラボの方に興味深いお話をうかがいました。何かと言うと、文化財に付着した微生物を解析することによって、その文化財が”現在(いま)”に至るまでにどのような環境に晒されてきたかを知ることができて、気候変動も知ることができる・・・と。とてもロマンを感じたので、ずっと記憶に残っています。

望月さん:そうです、試験・解析の仕事は現在や未来を知る手がかりだけでなく、過去にさかのぼる手助けもしてくれるんですよ。

中の人:まるでタイムマシーンみたいですね。

◆テクノスルガ・ラボの3つの役割◆

望月さん:それでは、ここで私から中の人さんへ質問です。テクノスルガ・ラボの役割を挙げるとしたら、何を挙げますか?

中の人:うーん、やはり微生物試験・解析となると、人の健康や自然環境を守る役割でしょうか。

望月さん:その通りです。そして私達は、更にそこに向けて大きく3つの貢献をしています。

中の人:知りたいです。

望月さん:まずひとつめ。食品加工や製薬会社での衛生管理の部分で、より迅速に、より精度高く微生物の名前を同定することで、微生物の安全性、微生物の対処法、製品出荷前の保管期間の短縮によるコスト削減などに対する貢献。

ふたつめは、大学や国公立の試験研究機関など、研究成果の学会発表や論文投稿の際に必要な微生物のデータ取得や学名の特定に関する貢献。

そして、みっつめは、微生物を用いた特許取得の際に必要なデータを取得することへの貢献です。

中の人:「微生物試験・解析」というと、自分とは離れた世界でのできごとのように思っていました。身近な人たちが活躍してくれていると思うと、なんだか誇らしい気持ちになりますね。

望月さん:そうですよね。

◆テクノスルガ・ラボの社会貢献◆

中の人:テクノスルガ・ラボの役割の中で私たちの生活に身近なものは、食品加工の衛生管理における微生物試験だと思いました。特にここ数年、フードロスを目的としたサイクル緩和の取り組みが広がっていますが、テクノスルガ・ラボで協力したことはありますか。

望月さん:少し前になりますが、マグロの加工で出てくる残渣利用の検討を相談していただき、マグロの魚醤油の開発に携わったことがあります。残念ながら正式な販売までには至りませんでしたが、食品会社のディラーなどの試食会などにも参加させていただきました。

中の人:食品残渣を減らすことはフードロスの解決に加えて処理コスト削減にもつながりますものね。正式な販売に至らなかったとは言え、意味のある取り組みにお声をかけていただけるのはありがたいですね。

つづけて学術分野への貢献について、テクノスルガ・ラボの会社名でインターネット検索をしたところ、かなりたくさんの記事がヒットしました。それだけ認知度が高いということですよね。

望月さん:微生物試験業界での認知度は高いと思います。私達は、学術的な知見をベースにした、総合的な受託サービス会社として知られています。また、理化学分析を含めて、同一機関で実施できることも他社にはない特徴だと思います。

中の人:一つの機関でたくさんの試験ができるということは、テクノスルガ・ラボはたくさんの設備を持っているのでしょうか。

望月さん:そうです。日々、新しい技術や分析装置は様々に出てきます。そして、社員は利益を生むことで設備投資が可能となっている点をよく理解してくれているので、おかげさまで設備導入や共同研究を投資として活用できています。

中の人:やはり働いている方は試験をしている方が多いのですか。

望月さん:試験をしている人ばかりではないですよ。とは言え、営業、技術部ともに、微生物の取り扱い経験がある社員が多くいます。微生物に関連する資格などは特にないですが、衛生検査所の登録に合わせて臨床検査技師など特殊な資格保有者が在籍しています。学術経験者も多く在籍していて、博士課程修了、修士課程修了者が3割以上在籍しています。そして、彼らの日々の業務や職場環境を支えてくれているバックオフィスを担ってくれている社員も欠かせないメンバーです。

中の人:試験する人だけでなくそれを支えてくれてる人、みんなの協力があってテクノスルガ・ラボが成長してきたんですね。

望月さん:本当にそうですね。

ヒトと地球の健康へ ―テクノスルガ・ラボができること◆

中の人:それでは最後に、テクノスルガ・ラボの今後の展望を教えてください。

望月さん:当社のメインである微生物同定においては、様々な自動測定装置や統計解析技術やAIなどを始め、技術者ではなくても判断が可能な技術や装置が増えてきています。しかし、微生物の培養は、経験と知識がないとできませんので、培養という基礎を今後の展開の一つとして位置付けています。

中の人:人にしかできないことを極めていく、ということですね。他にはありますか。

望月さん:微生物関連にこだわらず、腸内、口腔内、皮膚などの細菌叢解析を通じた健康ビジネス、土壌や水などの細菌叢解析を通じた水産、農業分野、発酵食品や機能性食品ビジネスに力を入れ始めています。

スローガンは「ヒトと地球の健康リスク評価及び改善・修復で貢献」、こちらを掲げて社会貢献していきます。

中の人:未来を見据えるスローガンですね。これからも応援しています!

本日はどうもありがとうございました。

望月さん:ありがとうございました。

◆株式会社テクノスルガ・ラボ https://www.tecsrg.co.jp/

●株式会社テクノスルガ・ラボ  代表取締役社長 望月 淳(もちづき じゅん)●

成人期はサッカー、現在は畑で野菜作りにおいて、ひたすらに汗を流す。

ひとつのものをひたむきに追いかける姿は、微生物試験に向き合う姿と似ていると、ある者は言う。

でも、本人の専門は機械工学だったり。。。

望月さんの畑でとれた野菜は、とっても新鮮

実はジビエも捌けます(*’▽’)σ

♪おまけ♪

テクノスルガ・ラボの会議室の窓を開けると、目の前にドカーンと富士山が現れます。ソニックと似てますねー(*’▽’)

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